生と死

人間の中に内なる宇宙を観る思想。

「我々はどこから来て、どこに行くのか。」

人類は様々な法則を発見し文明の進歩・発展をもたらしましたが、自然界の法則を無視した人類の限りないエゴイズムは、一個の生命体でもある地球をおかしくさせています。宇宙の始まりから生命の誕生、そして死まで。生命の根本の法則が解明されていないことが原因のひとつではないでしょうか。

 宇宙の始まりビッグバン理論。ビッグバンの前に何があったかわかっていません。仏法では宇宙生命は無始無終としてとらえています。人間は宇宙のリズムと共鳴し自然とのリズムを奏でてゆくべきものなのだと、計り知れない宇宙の世界を紀元前に三千大千世界として直観智でとらえています。

ブラジル天文学博物館初代館長・天文学者

ロナウド・モウラン博士

 「我々に選択の自由が少しは残されているのだろうか。行動によって選び取っていく道、立ち止まって見渡すとこんなにも美しい、この道の果てまで進んでいくのが運命なのであろうか。この道はだまし絵の中にあるのではないだろうか。我々はなぜ創られたのか。何に身を捧げることができるのか。それを考えるとすべての希望を捨てざるをえないのではないか。

こうした不安で、心は疑問で満たされる。さらに不安をかきたてるのは、我々はこの問題を考えるために命を与えられたけれど、たとえ偶然にそれを解くことができたとしても、どちらにしろ死んでいく運命にあるという事実だ。」

アンドレ・ブルトン

1922年11月バルセロナ、ピカビア展に際しての講演より

 16世紀までのヨーロッパではコペルニクスが現れるまで地球が宇宙の中心と考えられていましたが仏法では人間が住むこの地球さえも相対化した壮大な宇宙観をすでに紀元前に説かれていました。「生命は永遠」。「成住壊空」成は生成、住は安定、壊は壊滅、空は次の生成への潜在。

この4つのサイクルを繰り返し、宇宙も生命も永遠に流転している。宇宙と生命の関係からみれば我々人間は永遠の存在であり宇宙もまた永遠である。仏法ではそのことをすでに解き明かしている。

モスクワ大学総長・物理学者

アナトーリ・A・ログノフ博士

地球と宇宙は別々には存在しえない。ゆえに地球上の生命も宇宙に起こっている森羅万象から切り離すことはできない。

アレクサンドル・セレブロフ

ロシアの宇宙飛行士

 日蓮大聖人は修学の末、釈迦仏法の最高の教え(哲学)は法華経でありその根底に秘沈された南無妙法蓮華経(妙法)こそが宇宙から私達生命を貫く根本の法則であると覚智され立宗されました。その法則は原因と結果の法則(科学的)であり、生を原因として結果としての死、死はまた次への原因であり過去、現在、未来へと永遠と続くと説かれています。

私達はその法則の影響を受け合う自然界の秩序の一部であり、「宇宙即我、我即宇宙。」全ての万物は同じ物質(原子)でできており、その存在は現れかたの違いに(有情と非情)すぎないと言われています。

萩原英雄 「星降る夜」 木版