2016.2.22

形はひびき、色はうたう

恩地孝四郎展

2月22日まずは有楽町で開催されている「大江戸骨董市」へ、おもいがけず北川先生とうれしい出会い。毎回来られているとのこと。面白いものを少し見つけて午後は東京国立近代美術館で開催されている「恩地孝四郎展」に。恩地氏の作品は和歌山の近代美術館で藤森静雄氏とともに小さな油彩画を見たことがあります。両氏とも丁寧に描かれた作品で対象にむかう誠実さを感じました。今回は約600点近くの展示で見応えもあり観覧者も多かったです。戦中戦後を通して限られた材料、画材を使い版(メディア)の可能性と表現の試行錯誤もまた誠実で、その創作の姿勢に心うたれました。

後上野の都美術館で開催されている「ボッティチェリ展」。キリスト教世界の神を賛美するゴージャスな油彩の数々を堪能して帰りました。

2016.3.24

SETOUTI TRIENNALE 2016

瀬戸内国際芸術祭2016

3月20日より3年ぶりの芸術祭がはじまりました。24日岡山の友人と豊島へ。豊島横尾館と大竹伸朗の針工場が目当てです。宇野港より直に豊島へ。昼前には家浦港へつき2館ともすぐそばにありました。写真は横尾館の正面入口です。早速の横尾ワールド、中は撮影禁止です。建築は永山祐子。横尾作品タイトル「天にアルモノを見ヨ」「宇宙的狂愛」「葬の館」「死の島」「メランコリア」「原始宇宙」等平面作品と庭・円塔・トイレ等のインスタレーションが展開され氏の精神世界が存分におもしろく堪能できます。

「リリックNo.6 孤1949年 マルチブロック・紙

 

色と形を以って、心を表現するのが本来美術の純粋形態であるはずだ。それが美術は形を模さねばならぬものといつのまにか定められてしまっている。(中略)凡そ知解にうったえる芸術ほど下等なものはないのだ。

         (版芸術 1932年4月創刊号によせて)

左の写真は大竹伸朗の歯医者。家プロジェクト初期の頃の作品。元歯医者さんの建物を作品に大竹ワールド満開。中奥にはパチンコ店の装飾に使われていた大きな自由の女神が来館者を迎えてくれます。コラージュあり、ペインティングあり、オブジェありでどこもおもしろく美しい…通年見れる作品ですが外観も風雨に晒されて以前よりいい味だしてます。島内には外国の方も多く豊島ではおばさんに英語でどちらからと聞かれました(発音がよかった)。世界が平和で全ての人がアートを楽しめる世界がくればどんなに素晴らしいことか

右の写真は大竹伸朗の針工場。館の中央にはFRPの漁船を制作するための型枠が逆さまに置かれ、組まれた板が重なり迫力あるフォルム。巨大なイモムシのようでもあり、宇宙船のようでもありでパワーのある作品を体験するとこちらもパワーがもらえます。入り口周りにある廃材も素晴らしい。後3年前に見ることができなかった作品を数点みましたので豊島の作品は全てみたことに…豊島美術館は内藤礼さんの作品。館のあちこちから小さな水が湧き、流れて大きな水たまりになるという作品。先月作者を追ったドキュメンタリー?映画を見て女性だとしりました。繊細で儚い…

豊島より瀬戸内海を望む

塩田千春「遠い記憶」

音色のために

岡村勇佑銅版画展

岡山・天満屋美術ギャラリー

 2016.4.20 ~ 4.26

pizzicato No.20

pizzicato No.17

笠岡・神島

古民家リフォーム

2016.5.28

4月26日岡村勇佑さんの銅版画展にいってきました。1979年倉敷生まれ、2006年倉敷芸術科学大学大学院博士課程、高橋秀・中西夏之・田中孝教室終了。2008年第二回秀桜基金留学賞受賞。〜2009年イタリア・ローマ滞在。以降個展多数。

岡村さんはふくやま美術館で銅版画教室の講師をされています。2012年福山の展ギャラリーで個展をされた時に知り合いました。その際感性のみずみずしさを感じて小さな作品を求めました。彼の個展には昨年、今年と天満屋ギャラリーに出掛けています。最近版画を購入することはないのですが久々に欲しくなり今回手にいれた2点。当方のお気に入りです

 

画家T氏のアトリエ2F。

作家の方のアトリエにおじゃましたり日々の暮らしぶりを聞くと、いつも感心させられるのは創作にかける情熱の持続。ちょうど新国立美術館での国画展が終わったあとでした。また毎日アトリエに出かけストイックなまでに根気よく仕事をされる三原の作家さん等さすがプロと感心させられます。

画家の部屋

2016.6.13

2016年・酷夏

年々暑くなる夏、お盆を過ぎたのでもう少しの辛抱と思いながら、民生の定例会・研修会、地域の夏まつり、お盆、敬老会の準備もはじまり一日中家にいることはまずないのですがお盆前は外出を控えた日も。福山の仕事場では以前から制作している箱を取り出して眺めながらどうしようかと思案するも中々いいのが出来ない…がとにかく前にすすめてダメなら作りかえればいいかと…

記憶・ヨゼフの巡礼

ボツクスにコラージュ・ミクストメディア

400×520×80mm

 高校時代からの友人が築百年ほどの母屋を古民家風にリフォームしたとのことで友人と二人で訪ねました。曲がった材をうまく使った太い梁、つるつるの仕上がり漆喰の壁、木製のドアには特注のステンドグラスをはめこんで木部は柿渋で塗装したとのこと。その自然素材をふんだんに使った部屋でお茶を飲んでいると温かく空気がきれいに感じられ落ち着きます。ステンドグラスには旧母屋に使われていた古い時代のガラスも使っているとのこと。外光の変化がステンドグラスに映え、大変美しく古い時代の人々の温もりは時代を超えて私達にも伝わってきます。

Grand Budapest Hotel

ミヤケトシオ  2014

キーボックスにコラージュ他

ウェス・アンダーソン監督作品

グランド・ブタペスト・ホテル

美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰のグランド・ブタペスト・ホテル。現代から60年代、そして大戦前夜の3つの時代を背景にグランドホテルで繰り広げられる絵画をめぐる連続殺人事件。夢のひとときをもてなすレイフ・ファインズ(ナイロビの蜂他)演じる「伝説のコンシュルジュ」が秘密結社の力をかりて謎に挑む。美術のアダム・ストックハウゼンが手がけたセットは極上のスイーツのように甘く可愛らしい。一流スタッフで創り上げられたゴージャス&キュートな世界に思わずうっとり…ジュード・ロウ、ウィレム・デフォー他。

1945年+5年            比治山 広島市現代美術館

戦争と復興

激動の時代に美術家は何を描いたのか

9月9日広島で所用があり早めに出かけて久方ぶりの現代美術館。戦中・戦後間近の作家の作品群。中でも松本竣介(当方が好きな街や風景)の作品が三点。画面の静けさは音のない世界で生きた竣介ならでは…「マチエールは思考の筋肉」と言ったのは針生一郎ですが竣介のものはやっぱり素晴らしい。また当方もコレクションしている上野省策さんの版画も4点展示されていました。見応えのある展示会です。あとコレクション展ではラウシェンバーグj.ジョーンズ、サム・フランシスがやっぱりいいなあ~

北川健次展

東京日本橋高島屋「美術画廊X」

9/8wed/17mon

Glass Obsession  [スピノザの皮膚の破れ]

9月28日オープニングに上田市のコレクター小塚さんと時間を合わせて会場へ、60数点の新作はどれも見応えがあり先生とも久しぶりで2時間近くお邪魔しました。先生自身が制作した触ると折れそうな吹きガラスを使った、繊細な作品もあり充分堪能して上野へ出、木々との対話展を見て帰りました。目に見える美は見えるものの奥に

潜む普遍的な法則性に共鳴するものかな?

木々との対話

再生をめぐる5つの風景

東京都美術館

10/30・11/2

瀬戸芸・男木島・高見島・犬島・直島

10/19〜21

黒部・立山の旅

12/3・4

兵庫県立美・大阪国際美・大江戸骨董市・東京国立近代美めぐり

夏の間行けなかった瀬戸芸会期も残り少なくなってきたのであわてて訪ねました。初めての男木、高見、犬島どこも外人が多いので驚きます。

見世物的な大きな作品や手のこんだ作品を見てもなかなか自身が感動できない。犬島では空と海の間の廃墟そのもが感動的で展示作品の作為的な小細工が矮小なものに感じてしまう。右下は男木島の墓地、犬島にしても島の人々の厳しい暮らし、時間と息遣いが感じられ感動します。

兵庫美のポンペイの壁画展、埋もれていたフレスコ画の展示。二千年前の人々の享楽的な暮らしが垣間見える。東京近代美術館で瑛九展フォトデッサンと油彩。瑛九が油彩で入選したくて展覧会に出して落選を続けやっと入選し展示された自身の作品を見てそのアカデミックさに愕然として意味のなさを感じたとの言葉がおもしろい。各時代のコレクションが凄い。大竹伸朗やルソー他様々、やっぱり東京の人が羨ましい。

北川健次氏

アートフォーラムにて

瑛九

コラージュ

 2016.4.8   本村(家プロジェクト)